ニガタガタガタニガタのブログ。

地方の会社員。平成一桁世代。いつかエッセイ本を出しておばあちゃん家の仏壇に飾りたいと思ってます。

私たちにおける“松坂大輔”は誰がいいか。

 

「〇〇世代」あなたの〇〇は誰ですか?

桑田真澄清原和博のKK世代、松坂大輔松坂世代。しばしばその年に生まれた代表的な人たちの名前をとって「〇〇世代」と呼ばれることがある。

その人たちと同じ年に生まれて活躍してるプロ野球選手のことを特に指すらしいが、私のような市井の人の中にも心の拠り所のきっかけとして、自分のポジショニングのために「〇〇世代」を使ってる人はいるのではないかと思う。

 

私たちにおける“松坂大輔”は誰がいいか。

私は20世紀も終わりに差し掛かった1996年1月生まれである。決める必要は全くないと思うが、もし〇〇世代と呼ばれるならこの人の名前がいいなと妄想する有名人が2人いる。

 

魅力の馬力が違う小松菜奈

1人目はこの間、菅田将暉さんと結婚した小松菜奈さん【1996年2月16日生まれ】だ。  

never young beach「お別れの歌」

私は『ニコ☆プチ』読者ではなかったので、小松菜奈さんを初めて見たのは転校生役で出てたdocomoのCMだった。

気だるげで白目の多さが特徴的な目元と、眉上で揃えられた黒い髪、ほっそりと直線的な手足。アンニュイの擬人化みたいな人だと思った。こういうのを多分「オーラが違う」というのだと思うが、私は「人としての魅力の馬力が違う!!」と思ってしまった。魅力という名のエンジンの性能や積んでる量が尋常じゃないと、一瞬にして心を掴まれた。

docomoのCMではないけど、上のMVの小松菜奈さんもまさに馬力の違いを見せつけていると思うので見てほしい(まあ、小松菜奈さんが出ているもので馬力の違いを見せつけていないものはほぼない。)釈迦に説法(しゃかせぽ)だと思いますがnever young beachの歌もめちゃくちゃいいので。

 

誰もモブにしない覚悟と技量の和山やま

そして、私の希望する〇〇世代、残るもう1人は和山やまさん【1995年1月25日生まれ】だ。(和山さんは私よりも学年が一つ上なのでその年度に生まれた人でくくる松坂世代方式でいくとズレるのだが私による私のための妄想なので私的には全然OKである。)

言わずもがな、色んなところで推されているめちゃくちゃすごい漫画家さんなので説明はいらないと思うが、うちのお母さんに話すような気持ちでいくと、『女の園の星』で「このマンガがすごい! 2021」オンナ編の第1位を取り、『夢中さ、君に。』で第24回手塚治虫文化賞短編賞を取ってる爆発的にすごい漫画家さんである。

和山やまさんの何がすごいのかと言うと、とにかくストーリーが面白くてとにかく絵の質感が良くてなのだが、私的には登場人物のゴミ箱のことまで考えてそうなところが和山やまさんのすごさだと思う。この人はどんな可燃ゴミを捨てていて、どれくらいの頻度でゴミ捨てをして、どんな不燃ゴミが出てくるのか、そのくらい登場人物のことを考えていて、誰もモブキャラにしない覚悟と技量が本当に眩しくて本当に素晴らしいのだ。

(その素晴らしさは登場人物の名付け方にも出ていると思うのだが、このことはまた今度書きたいと思う。)

なかでも私が一番好きなのが『カラオケ行こ!』である。成田狂児と岡聡実、39歳と14歳、カラオケが上手くなりたいヤクザと合唱部の部長が織りなす一冊は私が一生好きでいたい本の一つである。

今は『ファミレス行こ。』というまたもや素晴らしい続編も連載されているのでぜひ読んでください。 

 

おふたりがなるべく幸せに生きれますように

ここまで書いていておいてだが、小松菜奈さんと和山やまさんどちらも〇〇世代って呼ばれるのはあんまり嬉しいと感じるタイプではないだろうなと勝手に予想する。

でも自分の中に揺るがない美学があって、ひたむきに向き合う真摯な気持ちと努力があって、頑張り続けている2人がいること、そしてこれから一緒に歳をとっていけることは、私の人生において可視できている希望の一つだ。  

おふたりがなるべく健康でなるべく嫌なことを感じずになるべく幸せに生きれますように、そして2人のつくったものをなるべくたくさん見せてもらえますように、市井の人である私はそれだけを祈っている。

 

26歳、ワンマンレシーブみたいに投げられる「人生の選択」というボール

 

26年って四半世紀以上だよ。

この世に生まれてから26年が経ってしまった。全部漢字にすると「四半世紀以上」だ。別にいいけど、なんだかなあって感じ。
大学を卒業してから、ずっと仕方なく通勤して仕方なく納税してたら20代の前半戦はあっという間に過ぎてしまった。

大学のある友達はもう3回目の転職活動を終えて、高校のある友達が二十歳で産んだ子は今度の4月から小学生らしい。

私はというと、入社する企業を決めた以外では特に大きな選択を下すことなく、毎日毎日自席の卓上カレンダーの日付にレ点をつけて金曜の17時30分だけを待ち望んでいる日々を送っている。

 

綺麗事はまあ、(心の中に)ないよりある方がいいよね。

「何歳になっても(おおよそのことは)チャレンジ出来る!」といわれるけれど……物事を選択しやすい年齢、選択肢のまだ狭まっていない年齢というものは残酷ながらあると思う。産まれて四半世紀の我々平成一桁世代は、まさにいろんな選択肢を選択しやすい年齢になってきてると思う。嫌だけど。

  1. 結婚するのしないの
  2. 出産を望むの望まないの
  3. 転職するのしないの
  4. 地元に帰って来るの来ないの‥‥etc.

ちょっと思いつくだけでもこれだけの選択肢がある。誠に途方に暮れる。

 

ワンマンレシーブみたいに投げられる「人生の選択」というボール

26歳の今の私にとって今の状況は、柳本ジャパンで大山加奈選手がコートの右に左にとボコボコボコボコ何本も何本も投げられていたワンマンレシーブのように、何回も何回も多分人生において大切だろうなと思われるようないろんな選択肢のボールを投げられているように思えてならない。(泣きながらレシーブする映像が印象的すぎただけでバレーに関してはめちゃくちゃ疎いです。)

拾うの拾わないのの自由はあっても、誰も手伝ってはくれないし、プレーを続ける姿勢は見せ続けなければいけない。

友達に助けて欲しいけど、友達は友達で違う柳本監督にしごかれてるからそれどころではない。

 

「いや、もうさ、どうしたらいい?」

最近の友達との悩み相談で必ず誰かが言う言葉だ。外野のうるさいアドバイスSNSで感じる泥のようなマウントの取り合い、焦る自分、止まらない選択肢のボール、前よりずっと疲れやすい身体、全部ひっくるめて「いや、もうさ、どうしたらいい?」だ、多分。

あーあ。カラオケ屋さんみたいに電話でモラトリアム期間「あの、延長で!」って出来ればいいのになあ……。